登場人物紹介

綾小路きみまろ
苦節三十年の潜伏期間を乗り越えて、中高年のアイドルとして大ブレイクし、今も第一線で活躍する芸能人・漫談家。趣味は骨董収集。この漫画では、若くして古物商免許を取得し、競り市で趣味の骨董を収集してきたという設定。ステージの超過密スケジュールの合間を縫って、久しぶりに骨董の競り市場へ乱入! 一閑堂との旧交を温めつつ、玄人跣の競り技で、宝生らと激しいバトルを繰り広げる。その競り技とはいかに!?

一閑堂・大山 吾大
骨董店「一閑堂」店主。買出人から店を構えた叩き上げの強者。「死んだ物を再び活かして後世へと伝え残す」、それが骨董屋の使命だと考える信念の人。業界の厳しさを知り尽くし、競りでは相手の心理を読み抜く知恵者でもある。きみまろサンとも競りで知り合った旧知の仲。若き宝生の師匠として、温かく彼の成長を見守っている。今回は、駆け出しの頃からの宿敵のライバル・花長と、死闘の二番勝負を戦い抜く。

一閑堂番頭・宝生 真
この物語の主人公。出版不況の中、返本が山積みとなった小出版社を退職し、一念発起、右も左も分からない骨董業界へ飛び込んできた青年。偶然、門を叩いた一閑堂のもとで、みずからを陶器のかけら、「とうへんボク」だと悟り、骨董品と骨董屋の意義深さに開眼する。数々のドジを踏みながらも、師匠をはじめ周りの人々に助けられながら、一歩一歩、プロへの道を歩んでいる。今回の漫画では、きみまろサンとの競りでの一騎打ちが必見! 勝てるか? 宝生。

買出人・矢部
一閑堂を恐れつつも、尊敬している買出人。巨漢ながら持ち前の人なつっこさで長野へ、新潟へと足繁く買い出しにいそしみ、骨董市など催事にも出店する。宝生の買い出し修行にも一役買った、心やさしき熱血漢。腕力に自信あり。

鼻の花長
九州屈指の大型骨董店「花長」の店主。大阪や京都の業者市場では、若くから一閑堂のライバルとして互いに鎬を削り、今や「鼻の花長」の異名で、業界中に恐れられる存在。「物を見るより人を見ろ」が信条で、目利きの心理を嗅ぎ分ける天才。